owan
(デカン高原中部の湖で 御椀の船に乗りました)

 デカン高原はやはり高原でした。

 あたりまえか? 

 でも僕達が考える高原の規模では有りませんでした。

 印度中部
 東海岸を出発しヒタスラ西進し西海岸ゴアに辿り着く少しまえ
 西カーツ山脈(1200m程)に出会うまでは

 高度計は400mを前後するのみでした。

 広大な高原でした

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(こういう岩だらけの景色が延々と続きます。前方は畑です)

 延々と続く砂の大地、赤い大地。
 大きな森も見ず、山も見ず、僅かな草原と広大な耕地。

 文字で記録された歴史などほんの数千年
 此処での人の営みは数万年。
 そう思う程 すべてが耕作されつくした場所でした。

 14日間Hotelを出発朝7時

 バスが田舎のハイウエーを走り始める頃
 地元の子供や男性は
 家の前の草原に出て《眺めの良いトイレタイム》。

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(オリッサ地方の民族衣装 カラフルです。女性は綺麗です。左二人目は日本人です)

 右手に牛乳壜を持ちしゃがんでニコニコ
 印度の服はタップリした筒の様なのはこの為か

 なるほどね!。
 牛乳瓶の水洗は清潔だはさ。
              
 10億人がトイレットペーパーを使ったらドウナルカ。
 唯でさえ少ない林は無くなります。この国では石油は採れません。
 だから水力発電。

 ダム建設の写真を見たら、重機を使わず人海戦術
 ダムの足場を何万人が
 蟻のように籠を頭に載せて上がって行くのです。

 蟻のようにです。

 ピラミットはこうして造ったのかと納得させられました。

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(遺跡修復工事)

 遺跡修復工事で水が必要な時日本ならポンプを使います。
 遠ければ給水車を使って運びます。
 此処は人海戦術、1㌔を100人が頭に瓶を載せて運ぶのです。

 其れがぜんぶ女性なのです!。
 男は何をしているか。敷石を削っていました。

 単純労働は女性。
 印度の女性は粗雑で気が強いと思っていましたが
 強くなければ生きられません。

 《イスラムは女性蔑視だ、妻を外にも出さない、顔も曝させない!》

 と非難されますが
 真っ黒になって蟻やロバのように働いているヒンズー
 印度の女性は如何なんだろうと思います。

 そこの女性、あなた、印度に生まれなくて良かったですね!
 本当に本当です !。

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(陽気な若者たち)
 
 列車で旅をする、駅に着く、夜中。
 駅に人が住んでましたよ、家族で、千人以上。

 フィリッピン人可哀想、『アコ・プアー・貧乏ネ』と嘘泣きしている
 其処のフィリッピン人

 印度に行って腰抜かすなよ!。

zenra
(信じられない 全裸のジャイナ教信者 車窓から 鉄道駅構内で写す)


 印度の列車は英国仕様で大きいのです。
 駅で停車し同行者とゆったり話をしていると
 黒い物が何か窓の外を通り過ぎました。

 エッ・えっ・エえーっ。 今の見た? 見たよ! 
 錯覚じゃーないよネ? そうだと思う。

 列車が動きだしたので先程通り過ぎた物に追いつくはずです。
 一同 立ち上がって窓の外を擬視しました。

 やっぱり本当だ。黒い物は『素っ裸の人間』だったのです。
 日に焼けて真っ黒で
 男性で、体格がよく、立派な一物を着けていました。

 近くの座席の印度人があれは(ジャイナ)だと言いました。

 仏教よりも経典が難かしく
 徹底した不殺生主義の宗教らしいです。

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(都会のジャイナ教寺院)

 虫を殺さない為に根菜類は食べず
 祈りの時虫を吸い込まない様にマスクを着用すると云います。

 都市に住む信者は銀行家を職業にする人が多く
 田舎に住む信者はああなる、と云うことです。

 周りの人も別に気に留めてない様に見えました。 

 印度おそるべし!。

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 (ようやくゴアに着きました。アラビア海です)

 そんなコンナで西海岸のゴアに着き
 フランシスコ ザビエルの棺等を見て帰ってきました。

 印度の底深さに圧倒された2週間でした。

 ああ疲れた。
              

 それではまた後日
     


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(石の遺跡がいっぱいです)