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(イーニン 夜景)

   
 中国のトイレで驚いた方は多いと思います。

 西域ウルムチから国境の町イーニンを経て
 カザフスタンに渡る旅をした事がありました。
 国境の向こうはロシア・ヨーロッパです。

 現地イーニンの中国人に其れを話すと
 『何でソンナ所に行くの? 貧乏なだけだよ
 此処も貧乏だけど』と云う答えが返って来ます。

 イーニン市内を散策するとロシア人顔の多い事
 ロシアの中に中国がある様にさえ思われました。
 流石、国境の町。

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(中国側 入管の建物)

 早朝ホテルを出発しバスで国境に向かいました。
 国境開門時間は僅か一時間程だと聞かされており

 過ぎるとシャットアウトだと云います。
 社会主義的な超御役所仕事、心得て居ります!。

 僕達は集って来たカザフ人のオバサン達と一緒に
 開門を待つ事にしました。

 彼女達は多分
 前日イーニンに大量の商品を仕入に来た買付け部隊
 生活が懸かっております。

 僕達も此れからカザフ ウズベク イランと予定が詰まって居りました。

 こんな所で無駄な1日を浪費出来ません。
 開門と同時、ウワーッとゲートに殺到

 コッチは30㌔のサムソナイトを推し
 アッチは買付けバックを頭上と脇に抱え
 さながら日本 カザフスタン戦争。

 全員が狭い2ヶ所のチェックポイントに殺到するもんだから
 阿鼻叫喚、オバサンの脇の下が顔に押付けられ、クセーゾー!。

 押すなー 押せー 踏むなー 漏れるー
 其れを冷やかに中国人係り官が見下しておりました。 

 チックショー
 お前達の御役所仕事でコチトラ庶民はこんなに苦労してるんだゾー!。

 
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(中国側 入管の建物の出口側・・本当に疲れた!)

 
 押すこと一時間
 無事鬼門を通過。

 疲れたー オバチャン達が戦友にさえ思えて来ました。
 次に国境線通過トラックバスに乗り込みました。

 荷物を自分達で荷台に引き上げます。
 この大型トラックバス、50年物のボロ車、1㌔走ってダウン
 修理して1㌔走ってまたダウン。

 横を見ると中国要人を乗せた高級セダンとマイクロバスが
 颯爽と通り過ぎます、さては国境視察か。

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(カザフ側国境へ向かう移動トラック・人も荷物も一緒)


 5㌔程の国境地帯の荒野を渡り切り
 カザフスタンの国境ビルに入りました。

 係り官はロシア人、アジアからヨーロッパに入った様に思えました。
 駐車場にはガイド・カーニャと
 彼女のスタッフ3人が待って居てくれました。

 それから1週間、カザフ・キルギスと廻り
 カーニャにはロシア語を教えてもらい
 アルマトイのオカマバーにも連れて行ってもらいました。 

 楽しかったー!  
 其の話はまたの機会に。
 
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(カザフのガイド カーニャ 頭の良い人でした)

             
 それでトイレの話はドウナッタかって 

 漏れる事態を予想して
 中国、国境ゲート前の有料トイレに行きました。

 塀が廻してあって1ヘクタールくらいの広さ
 お金を払って塀の中に入ると鶏が放し飼い状態になっていました。
 収容所みたいな小屋が数棟あり、それがトイレ棟でした。

 中には幅2m・長さ30m・深さ3m程の溝が掘って有り
 溝の中は糞 糞 糞 くそ 糞 糞 糞の山 糞の海 
 一生の間に見る糞を此の時、全部見尽くした感じがしました。

 その糞、いや溝に20cm程の板が二枚渡して有り
 中国人が其処に跨って用を足して居るのです。

 板がひっくり返ったら如何なるのか? 
 考えただけでも恐ろしや恐ろしや 

 君もやったかって? トライしましたが出ませんでした。
 小のほうです。

 食事中の方ゴメンナサイ!
 毎日が此れじゃあ中国にスカトロプレイは無いわ!。

 これが僕の結論です。
           
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(イーニン国境 入管建物前の商店街 この左側に有料トイレがあります。
国境とクソの町イーニン)《失礼!》
         

       それではまた後日