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(観光ガイドの酋長さん)

 P.ニューギニアはオーストラリアの影響を強く受けた国です。
 原始共産制の社会が現代に組み込まれると如何なるか
 興味シンシンで行って参りました。

  コンナ処に来る人は変った人
 以前、北朝鮮に行った時同行した方と偶然御逢いする事に成りました。
 類は友を呼ぶものですね。

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(村民は酋長の所有物・酋長の責任も重い)

 僕が思うには未だ此処の社会では
 経済的・精神的に独立した個人と云うものは極々少ないと云う事です。

  歩いた限りではホテルや工場・商業店舗は未だ少なく
 労働者として職を得ている人は少数でした。

 人間は部族が所有して居る
 其れがP.ニューギニアの今の姿でした。

 高校以上の高等教育施設も有る事は有っても極少なく
 但し学生の質は驚く程高いです。本当に驚く程高いのです!。

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(非常に優秀な高校生)

 訪問の機会が有り、学生と話してみました。
 将来の夢は、弁護士・裁判官・国会議員でした。
 総理大臣に成りたいと云う女の子も居ました。

 多分20年後には本当に実現していると思います。
 選ばれた家庭(部族長)の選ばれた能力の有る子供達ばかりでした。

 日本の普通の高校の御馬鹿な子供とは訳が違います。
 戦前の日本の高校生もコウダッタのでしょうね。
   
 急速に学制が整備され始め
 しかも子供は原始共産制の部落が抱えています。

 部落長・酋長は部落民の生活・教育に全責任を持って居るのです。
 酋長の責任は甚だ重いと思いました。

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(村主催の観光ショー)

 頭掲の半裸の酋長君
 フンドシから横チンが見えてました。

 部落の畑・家々・住民を紹介、観光案内して呉れました。
 部落民総出で作った御土産販売も有り
 観光ショウは子供まで部落民総出でした。

 酋長君は教育も有りインテリでした。
 普段の服装はティーシャツ 短パン ゴム草履です。
 夢が無くなりましたか?。

 今アフリカ迄行っても、もう本当の裸族なんて居ません。
 パンツは世界を制覇しました。

 歴史の教科書では此の後

 生産力が上昇して奴隷制、分配を巡って封建制
 商工業の発展で近代社会が生まれて来る筈なのですが。
 此処は21世紀にタイムスリップした原始共産制社会です。

 観光客も来る、豪州からの補助もある。
 民主主義も学校も法律も議会も
 テレビも英語も中央銀行も貨幣まで有るのです。

 忙しいったら有りません、順番なんか守って要られないのです。

 酋長が個人的に搾取出来る程
 部落は豊かでは有りません。

 金持ちの家と貧乏な家も無いのです。
 只、豊かな部落と貧しい部落が有るだけなのでした。

 酋長の責任はホントーに重い、重いのです。
 だから横チン出しても働くのです。

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(選挙の真っ盛り)
      
 目下一番速い儲け口は選挙でした。
 買収なんてものでは無く《殺し合い》です。

 僕の住むフィリピン・セブ島では
 お金を貰えない選挙には誰も行きません。

 平均500ペソ(1200円)が町内会長から配られます。
 此れは常識です。
 途中で掠め取られる方が問題なようです。

 日本だって僕達の親の世代では
 選挙に露骨な利益誘導が当たり前ではなかったですか。

 米国・国連は選挙・民主主義と
 水戸黄門の印籠のように持ち出しますが

 《選挙》って相当に高度な精密機械のような物で
 成熟して独立した・フェアーな精神を持った国民にしか
 扱いキレナイ物だと思いませんか。

 臣民や土民の精神では荷が重すぎる。
 だから買収が起き、買収資金を確保する為に
 汚職・収賄・国家的腐敗が起こる。


 フィリピンがその典型的モデルです。

 格してニューギニアは文字どうり「選挙戦争」が勃発していた
 と言うのが5年前の事でした。

 此れから如何なるのか10年に1度訪ねてみたい国でした。
 首相に成ると言った高校生の彼女
 何時順番が周ってくるのか僕の楽しみとする処です。
          

      それではまた後日
   

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(ラバウル空港でみつけた子供達・パンツがかわいい)