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(クルド族の大家族と)  
 
5年程前トルコ東部、ヴァン湖の畔を一周した事が有りました。

 此の地帯はイラン イラク トルコの国境を挟んだ
 《クルディスタン》地域です。

 第一次世界大戦後のトルコ分割(国境分割)の際
 国土を与えられなかったクルド人の居住する地域。

 島国日本人から見ると此の地域は
 (民族が土地を確保する事が斯くも難しい事か)と
 実感させられる処です。

 北東の町カルス郊外には
 300年前に滅んだアルメ二ア人の町、アニの遺跡があります。
 余りに美しい景色に町滅亡の哀しさが一層感じさせられます。

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(広大なアニの遺跡の一部です)

 大帝国トルコにしてさえアタチュルクの出現無しには
 地球上から無くなる危機にあった事を思えば理解出来ると思います。

 クルドの人達は歴史の節々にイランでイラクでトルコで
 大量虐殺の憂き目を見て来ています。

 民族の滅亡を防ぎ権利の拡大を如何にはかるか。
 その答えの一つが人口増
 産んで 生んで 産んで 産みまくる! ・・・やって・ヤッ(失礼)。

 夫婦2人で平均10人産めば30年後にドウナルカ ???。

 恐ろしい数の人口・50年後は・・・?。
 ネズミ算ならぬ、クルド算の世界が
 此処東トルコ、ヴァン湖の畔に有りました。

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(ヴァン湖 かなり広い湖です)

 予備知識は与えられてはいたものの
 実際町が近ずくと、5人乗りのセダンに7人~8人が乗り込み
 其れも殆ど全ての車が山の手線状態なのです。

 頭掲の写真は休日にチグリス川の河岸で
 御洒落をして楽しんでいたクルド人の家族に
 頼み込んで撮らせて貰った写真です。

 此れにあと一人 
 お父さんを含め10人セダンに乗って帰りました。
 すし詰めでも楽しいだろうね、家族が多いと!。

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(アララット山 ホテルの部屋から写す)

 アララット山 ヴァン湖 ハラン モスル(イラク) タブリーズ(イラン)
 を含むこの地帯
 旧約聖書にも頻繁に出て来る興味深く且つ遺跡の宝庫。

 国家の観光収入を落す為に観光客誘拐もある世界
 夜間の外出は御法度
 なのにプラプラ夜出掛ける日本人が居るんだよ西遊の旅行は

 ・・・・僕も出ました・悪友に誘われて!。 

 昼間見ると街の彼方此方にトーチカ
 銃弾除けの砂袋、塀の上の監視小屋
 沢山有りましたねー。   オオーコワッ!。

              それではまた後日
   


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(チグリス川で羊飼いのオジサンと写す)