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(御存知 マチュピチュ)

      
 ペルーの首都リマから航空機でクスコに向って上昇して行く途中
 窓からアンデス山脈の太平洋側を見ました。

 高低差を付けた立体地球儀では
 此の地帯が紐状に盛上がるように膨らんで表現されていますが
 実際に見てみると将に此の通りでした。

 海岸線から程無く
 4,000mの山脈に地形がせり上がっているのです。
 巨大な滑り台のようです。

 久し振りに感激しました。
 地球儀を創った学者って偉大ですね、尊敬します。

 マチュピチに行ってきました。
 2300mの都市遺跡、此の地帯は林のように
 尖がった山々が散在する処です。

 其の中の一つ、発掘が進んだ場所がマチュピチュ遺跡です。

 今後周りの山の発掘が進むと
 マチュピチュは遺跡群に為るのでしょうね。

 ツァーグループ間の連絡係りをかって出て
 100m程駆け足をしたらもう大変、目の前がブラックアウト
 酸素が薄いんですね。気が付きませんでした。

 此処で2日間ゆっくりピクニックして
 マチュピチュの中央広場やマチュピチュ温泉楽しんできました。

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(マチュピチュ温泉はこの先を行った処にありました)

 マチュピチュに温泉があるの知ってましたか。
 日本の温泉とは違います。
 泉温も余り高くなく、底に石を敷詰めたプールみたいなものでした。

 大きさは15mと10m位のプールが数個ありました。
 ゲストは外国人20%位で現地人多数、水着を着て入ります。

 一緒に旅をした大工の棟梁源さん。

 海パンを持たず下着のパンツを使ったからさあ大変
 帰路はズボンの下に濡れたパンツを履いて
 蟹股歩きになってしまいました。

 彼は正直者で生一本の大工の棟梁
 無骨で人情家でオッチョコチョイなナイスガイ。
 忘れられない好い人に為りました。

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(ナスカの地上絵 セスナから写す)

 マチュピチュ遺跡にはリャマと云う首の長い
 駱駝を小型にしたような動物が放牧されています。
 草食です。

 僕と一緒に遺跡を散歩していた棟梁の源さん

 草を沢山拾い集め、飼い犬に餌を与えるように
 「ホレ喰え・ホレ喰え」と草を持って
 リャマに近づいて行ったではありませんか。

 10mが5mに近づいた時
 リャマの眼は断末魔の猫の眼のように
 瞳孔がカッと開いて非常に危険な状態になりました。

riyama
(これが リャマ です)

 善良で疑いを知らず、其れでも近づく源さんに対して
 次の瞬間
 リャマは源さんの顔面に目掛けて胃液攻撃を仕掛けて仕舞いました。

 近くにいた僕はアッアッアッと源さんを助ける間もなく
 自分が胃液攻撃を避けるのが精一杯でした。

 リャマが危険だと云う事は知っていたのですが
 一瞬の出来事でしたので
 源さんがリャマに近づくのを止められませんでした。

 リャマの胃液はひじょーーーに臭く、粘りが有り
 持っていたティシュペーパーを全て彼に差し上げて
 彼から離れて見ているしか有りませんでした。 
     
   源さん御免なさい!

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(ヤッホーボーイ)
               
 マチュピチュ遺跡をバスで降りて来る時
 あの有名な元祖「ヤッホー・ボーイ」を見ました。
 他の国でも見ましたが、此処が元祖です。

 山を廻り乍降りてくるバスに対し
 直線で駆け降りる6歳程の可愛い男の子

 終点でのチップ・お駄賃が目当ですが
 家族総出のチームでやっています。

 生活が懸かっているのです。
 終点では「ヤッホー・ボーイ」はバスに乗り込んで来て
 写真タイムです。

 此処でも源さん
 孫のような年齢のヤッホーボーイを抱きしめ
 お菓子を山のように与えました。

 可愛い・可愛いと離しません。
 子供は営業マン
 沢山のお客さんに挨拶して現金を家族に持ち帰りたいのです。

 源さん察してやれよー。

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(チチカカ湖の黒い夕焼け)

 こうしてマチュピチュを後にし
 チチカカ湖の一生忘れ得ぬ夕陽の黒い紅色を心に納め
 東京に帰って来ました。


 好い人達に出会えて善かった。

   源さん 何時か何処かで又遭いたいですね
        
    それではまた後日
    


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(近畿日本ツーリストの有名美人添乗員 坂井さんと写す)