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バンダル・スリブガワン 水路の街)

    
 マニラ経由で王様の国ブルネイに行って来ました。

 飛行機は満席で
 此の国で働くフィリピン人が如何に多いかが分りました。

 ガイドに聞くとブルネイ人の平均月収500ドル
 フィリピン人は400ドル弱と云います。

 モスクの外周工事に従事するOFWも見掛け
 洋裁店で働くフィリピン人の女店員さんとも仲良く成りました。

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(海岸線にある石油掘削ドンキー)

 道路の舗装は大変良く、車も新車が多く
 バンダル・スリブガワンから1時間も走ると
 国境に至って仕舞います。

 水上から陸上への移住を促進して居るらしいのですが
 未だ未だ水上住宅が住居の主流だと見えました。

 水上には学校も有り、モスクも有り、水道施設も有り
 何不自由ない環境だと思います。

 税金は無かったはずです。
 街で道を尋ねても、英語で親切に教えて呉れました。

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(王宮の施設 王宮の池)

 船をチャーターしての水上都市巡り
 タクシーを借り切ってモスク 王宮・名所巡り

 大きな野外マーケットもあり
 3日間はアッと云う間に過ぎて仕舞いました。
  
 治安も全く問題が無くコンドミニアムまで建設されており
 住んでみても面白い国だと思いました。

 只、如何にも小さく
 人口は首都にだけ密集しており

 西端の油井地帯までは
 人家がほとんど無かったように記憶しています。

 同じ石油国家でも
 ドバイとは比べ物に為らない位小さな町でした。

 ブルネイは国民が居て国王を擁立しているのでは無く

 世界一のお金持ちの国王が
 周りに人を集めて造り上げた
 ネバーランドの様な王国だと言う印象を持ちました。

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(バンダル・スリブガワンは夜も綺麗です)

 テレビを視ていると王室専用の番組が有り
 一日中王室行事を放送しています。
 《今日の王様》とでも云う番組なんでしょうね。

 権威主義と云うか
 此処まで権威的に振舞わなければ為らないのかと
 王制・王様は大変だなと同情の念さえ覚えました。 
        
 金ぴかのモスク 豪華な王宮 外交の記念館
 全て王様を中心にした豪華絢爛な綺麗で美しい建物です。

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(よく整備されたモニュメント)

 但し特徴は
 社会主義国によく有る他を圧倒する 他を寄せ付けない 
 威圧的なデザインの建物では無く

 周りに人を寄せ集めるような
 金ぴかのアジア的豪華さを競う建物だと云う事です。

 外交記念館には
 ブルネイを訪れた各国首脳からの土産品が展示して有りました。

 2時間、隅から隅まで外交の歴史を見て歩いての感想から云いますと。

 吹けば飛ぶ様な小さなブルネイ国が
 英国の支配を受け、戦時日本に攻め込まれ

 戦後植民地独立 民主化の大波の中で
 王制を保ち、独立国で有り続けて来られたと云う事は
 並大抵の苦労では無かったと云う結論でした。

 マイケル・ジャクソンの様に見える
 小柄で髭の王様
 ケシテ凡庸な家系では無かったのですね。

 どうぞ楽しいネバーランドを国民と供に造って行って下さい。
        

        それではまた後日
  

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(金ぴかの建物があちこちにあります。サンマのからくりTVのオープニングのようです。金ぴかのモスク)