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(ボロブドゥールの御釈迦さま)

       
  『世界75ヶ国を旅して
 さぞや多くの世界遺産・遺跡を見て来られたのでしょうね』と
 ヨク聞かれます。

 其の通り!。 

 見ました・観ました みました 視ました、腐るほど見ました。

 中国で中央アジアで
 中東でアフリカで
 南米で北米で

 地中海でヨーロッパで
 ロシアでシベリアで

 オーストラリアでインドシナで
 ボルネオでフィリピンで
 
 南極で・・他に何か有りましたっけ。

 でも殆んど憶えてません。
 関心が無いんです。
 特に西遊の旅行は遺跡が多く、添乗員は殆んど考古学者なんです。

 インディージョーンズの女性版です。
 素晴らしい説明ですが聴いてません。

 じゃあ何でソンナ奥地まで行くの
 危ない想いをしてまで、と聞かれます。

 それは好奇心が只強いからです。
 覗いてみたいのです。
 何処を・? パン○の中では有りません。

 人間を人類を自分を・・!
 カッコ良過ぎでしたね。 
 家政婦は見た・・お嫌いですか。 僕は大好きです。

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(ボロブドゥール遺跡 正面)

 バリ島テロ事件のズット前
 インドネシアに行ってきました。

 バリとボロブドゥールのパックツァーでした。
 ジャカルタに降り
 国内線でジョグジャカルタまで移動しました。

 乗り継ぎまで1時間なのでテキパキ遣らなければ成りません。

 荷物を取り出すと直ぐ、嵐のようにポーターが遣ってきました。
 説明も交渉も無しに行き成り荷物をカートに積み上げ
 コッチだコッチだと持って行くのです。

 当然のようにアッと云う間に
 個人旅行ならポーターの腕をムンズと掴まえ
 「待て、説明しろ、デフニィトリィ・ノット!」となるのですが。

 此れはパックツァー
 現地旅行社の手配なのかなと
 オドオドしている内に荷物は全部持って行かれました。

 添乗員の隙を突いて!。

 ポーターの速い事 速いこと
 16ビートのリズムに僕達の4ビートでは太刀打ち出来ません。

 兎に角参加者25名
 遅れまいと必死にポーターの後に喰い付いて行くのですが

 途中エレベーターに載せられ
 団体はバラバラ、行方不明が出てしまいました。

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(ジャカルタ空港 とんでもない空港でした)

                    
 こうなると添乗員は可哀想
 集合した20人をチェックインカウンターの前に集め

 「動かないで下さいね、5人捜して来ますから」と
 動揺を必死に抑え唇を真一文字に結んで
 空港の中へと消えていきました。

 其れを視ていたかの様に
 ガルーダ航空のチェックインカウンターの若造スタッフ
 「エニバディー・スピーク・イングリッシュ」と来た。

 僕が一番若かったのでショウガナイケド
 「アイ・ドゥー」と答えてしまった。

 飛行機がアンタ達の為だけに待って居るんだから
 直ぐ移動して乗ってくれと云います。

 今移動すると団体がバラバラに成り
 モット混乱が大きく成るから其れは出来ないと云うと。

 今乗らないと此の便は2日間無いんだ
 其れでも良いんだな、ヨシ飛ばしちゃうぞ、俺は知らんぞ!。

 僕と若造は大喧嘩
 勝手に向こうが怒ってた様に思うんだけど、16ビートで。

 30分程して5人は見つかり
 案の定、ポーターと添乗員は運搬料を巡って大喧嘩

 此の頃は僕達のリズムは8ビートまで上がって来ていました。
 結局1時間飛行機は遅れてジャカルタを飛び立ちました。

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(ボロブドゥール 彫刻が絶品でした)

 ボロブドゥールの歴史的価値は判りません。

 只、角を曲がって遺跡のエントランス部が見えた時

 僕の心の何処かから
 ウォー うおー と云う叫びが聞こえて来て鳥肌が立ちました。

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(押売りだらけのボロブドゥール遺跡  押売り世界一) 

 此処でも大きな日傘を持った 
 お節介野朗と御土産売りが大挙して待構えて居り 
 16ビートで押売りに来ます。

 いろんな国で押売りと戦って来たけれど
 ボロブドゥールの押売りが世界で一番手強かったと僕は思います。
  
 世界的観光地バリ島
 現地の人の住む処は汚かったねー。

 セブ島のマクタンとドッコイどっこい
 バリ島は湿度が高い分不衛生に思えました。

 道端のドブで物を洗うのはヤメテ欲しい
 僕にはドブとしか思えませんでした。

 有名な棚田と美しい高原リゾート「キンタマニー」
 山の名前です。
 もう一度言います「キンタマニー」。

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(この泥棒さる ! 本当に忌ま忌ましい)

 海岸の見える処まで来ました。

 有名な景勝地の断崖絶壁
 美しい・ワンダフルと眺めていると
 後ろからキャーッと云う御婦人の声、ナッナント 猿でした。

 アッチでは眼鏡、コッチでは帽子
 5~6人遣られてました。

 コノ猿の泥棒めー!。
 ヒンズー教の国では何処でも猿は聖なる者
 甘やかされて凶暴で手が附けられないのです。

 インドのデカン高原でも恐ろしい目に遇いました。

 バリで、もっと腹が立つのは
 コノ猿を手懐けている猿使いが居る事です。

 凶暴な猿に帽子や眼鏡を盗られても
 親切を装った猿使いにお礼を払うと
 帽子等を取り帰して呉れるのです。 

 流石人間やっぱり猿の上だね と喜んでは居られません。 

 バリ島の猿なんか嫌いだー!

 インドネシアの旅
 16ビートと押売りと猿使いとキンタマーニ。
 
 ハラハラドキドキ、・・・イヤーア・・・・タノシカッタ・・!? 

 皆さんは如何でしたか
       

    それではまた後日
     


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(御存知 バリの絶景)