img936
(エル・カズネ  ぺトラ遺跡のの顔です)
  
 アンマンを南に下り
 砂漠の良く整備されたハイウエーを数時間走ると
 アカバまで○○キロと云う道路標識に出会います。

 其処をやや行って右に曲がると
 道路は山地の中に入ります。

 そしてぺトラ観光のホテルの在る街に入りました。
 多分そうだったと思います。

 大分前の事なので記憶が不確かな所があります。

 この地帯は
 アカバ ぺトラ アンマン ダマスカス エルサレムを
 一緒にして考えるべき場所です。

 戸頃が御存知パレスチナの難題の為
 一度に周る事は出来ません。

 8年前最初にイスラエルを南北に縦断しました。
 エルサレムを南に下り
 エイラット(アカバの隣町)に行く途中

 砂漠の中に
 此処を左(東)に行くとぺトラ遺跡に行けると言う
 三叉路が有りました。

 何時か行ってみたい
 何時かと思い、4年前にぺトラに行けました。

 ぺトラはビー玉のような色模様をした岩を
 削りだした都市遺跡でした。

 可也広かったです。
 ダマスカスやエルサレムやアンマンの様な
 1800mの高地に在る都市では有りません。

 エルサレム等は山の頂上部に
 人間が岩や土を積み上げて築いた都市です。

 対してぺトラは偶然あった
 芸術的に美しい岩のワジ(枯れ谷)の中に
 削って造り出した都市遺跡です。

 寧ろ自然遺産のような世界遺産でした。

img938

 遺跡のゲイトを越え
 枯れ谷の巨大な岩の隙間を抜けていくと
 あのインディージョーンズ 最後の聖戦で有名なあのシーン

 岩の裂け目から
 宝石のようなエル・カズネ(宝物殿)が現れます。

 是がこの遺跡の最大のハイライトシーンです。
 鳥肌が立つような感動が有りました。

 此処から遺跡最深部のエドディルまで可也遠かったです。
 思っていたよりズット広い遺跡でした。

 遺跡の中にはレストランも有りました。
 値段は高いです。

 宿泊したホテルのバーでビールを注文すると
 一杯が2,000円近くした事を覚えています。

 皆さん文句言いながらも
 炎天で汗をかくものだから何杯も御代わりをしてました。

img933
(ぺトラ遺跡の御土産やさん。 たぶんベドウィン人)

 ヨルダンは観光で金銭トラブルがよく有ります。
 
 価格交渉で負けるとパレスチナ人は突然ウオーと叫び出します。
 エルサレムのタクシーでも料金トラブルが有りました。

 パレスチナの人は
 商売を奪い獲るか獲られるか
 殺すか殺されるかで考えて居るのではないでしょうか。

 価値を創り出すと云う考えが無いようです。
 ヨルダンは家屋も立派で豊かな国と云う印象を持ちました。

jordan232
(ヨルダン 首都アンマン 市内)

 ガイドに聞くと
 ヨルダンは石油の精製で利益が有ると言いましたが
 でも国土を縦断して見てみると
 工場・産業は全く何も有りません。

 此の人口500万人の王国に
 如何いうカラクリでお金が入って来るのか
 不思議で成りません。

 多分イスラエル パレスチナ問題をネタにした
 政治・経済的カラクリが有ると勘繰るのは僕だけでしょうか。
 獲るか獲られるかの。
                 
 以前に此の遺跡に来た事が有る人に拠ると
 此処にはベドウィンの人達が住んでいたと言います。

 今は御土産売りだけが居ます。
 此のベドウィンの人達も気性が粗いです。
 学校の教育は受けていない様に思いました。

 パレスチナを含めたこの地帯は
 世界で最も気性の粗い人達が住む処ではないでしょうか。

 90年前のアラビアのロレンスの世界
 其の侭だと云う気がしました。

 イスラエルも大変な場所に建国したものだと思います。

img935

 
 古代競技場跡を過ぎ
 エドディルまでの壮大な景色の岩山をテクテク歩き
 其の先の行止りの崖まで来ました。


 崖っぷち付近に腰をかけました。
 崖の向こうは500m程の高低差の有る谷に成って居ました。

img932
(エルサレムは右奥の方向だと教えてくれました。 御茶売りさん)

 お茶売りのお兄さんが遣って来ました。
 一緒に座って暫し世間話をしました。

 彼は21歳で子供が一人居ると云います。
 お父さんでした。

 谷の向こうの砂漠を越えると
 エルサレムが有るんだねと訊くと
 そうだ向こうの方角だと指差します。

 イスラエル旅行の時
 ぺトラは向こうだと指差した
 其の正反対の場所に来れました。

 ヤッとヤッと来れました。

 ぺトラの崖に座り
 ようやく僕のパレスチナの旅は完結しました。

 21歳のお父さんにお茶をもう一杯所望して
 ズートずーとずーと
 僕はエルサレムの方角を眺めていました。

             

 それではまた後日


   

jordan214
(エド ディル ぺトラ遺跡最深部にあります)